ブラウンが頭を下げたまま待っていると、

勢よく門が空く音がした。

メイソン「ブラウン!!」

その声にビクンとなるブラウンをよそにメイソンは近づいていく。
メイソンがブラウンの肩にふれ
ブラウンは死を覚悟した

メイソン「良かった熱が下がったのか」

メイソンの言葉に驚き顔をあげ目を見開けるブラウン

今なんと?

その場にいた衛兵。おってきた衛兵。王子がかけていくのに気づき、付いてきた執事のロベルトも、もちろんエミリーも全員がそう思った

王子が庶民を心配するようなことを口にしてはいけないと言われ続けたメイソンだがもうそんなことよりブラウンが心配だった。

エミリーはハッとなり、王子に近づき小声で

ブラウン「衛兵達がいるのにそんなこと言っていいのか?」
と聞いた

メイソン「大丈夫だ。敬語もいい。大声でもかまわない」

メイソンも小声で答える


ブラウン「でも決まりとかあるんじゃぁ」

メイソン「そんなもの平気だ。」

メイソンはついに大声でいった

王子らしからぬ口調にブラウンとメイソン以外は驚きを隠せない

ブラウン「ならいいんだが」

ブラウンも普通の声で話した

さらに、ブラウンとメイソン以外は驚いている、

メイソン「まぁ上がれ話はそれからだ」

ブラウン「わかった。」

メイソンに招かれるまま入っていきながら

ブラウンは回りの反応をちらっとみた
皆お辞儀をしているが顔は驚きでこわばっている

歩きながら話したが
途中しびれを切らしたロベルトが事情を聴いた。だがメイソンはそれを無視

ただ着いてこいと言わんばかりだ

エミリーはその状況にうろたえながらも決してメイソンの側からは離れなかった