アイツの素顔



「おい」

後ろから聞こえた低い声。

聞き覚えある…。変な緊張が解けて泣きそうになってしまう。


「汚ぇ手、離せよ」

「はぁ?誰お前〜。なんか用?」


「お前らこそ誰だよ。俺こいつの彼氏なんだけど」


ぐいっと私を引き寄せて上着を被せるのは…悠人だった。

悠人はナンパ男たちの耳元でなにかぼそっと呟いた。

その後、ナンパ男たちは、すごい勢いで走って逃げていったんだ…。

なんて言ったんだろう…。