そうボヤくあたしに


『あいつは特別だから』


なんて悪い顔で笑うゆっきーが腹黒く見える。


「てか、この間廊下で“俺、お前の担任じゃねーし”


って言ったんだって?」


面白可笑しく声をあげるあたしに


『なに、あいつが言ったわけ?』


なんてやり切れないような引き攣らせた顔で聞く。


「そうしかないっしょー?」


ニヤニヤするあたしの頭をクリアファイルで軽く叩き