名前で呼んでよ、黒瀬くん!【完】



体育の授業。女子はハードル飛びの練習をする。


男子はグラウンドの端でまた別の競技を練習している。



正直ここ数日まともに睡眠をとれていないせいか、体がすごく重たい。



それに今日は、9月とは思えないほどの気温。





ハードルのレーンは4つあり4グループに分けて練習をしていく。



前の人が走り終わったら、スタートしてタイムを測ってもらう。それの繰り返し。




何往復かしているうちに本当に辛くなってきた。


あっというまに自分の番が回ってきて、またハードルを飛ばなければいけない。



一つ、二つ、三つと飛んでだんだん足が上がらなくなってくる。



…フラフラとしながら、意識が朦朧としていくのを感じた。



「さくらっ!!」



そんな凛ちゃんの声を最後に意識がプツンと切れた。