名前で呼んでよ、黒瀬くん!【完】




「凛ちゃん。私、黒瀬に謝ろうと思う。」




私には『お前』なのに、告白してきた女の子には『さとみ』って名前で呼ぶことにモヤモヤして、



黒瀬がさとみさんに告白されて焦ってる自分に混乱して、





黒瀬は悪くないのに自分勝手な理由で避けてしまったこと。きちんと謝ろう。




それと昨日、渡くんの質問にも黒瀬の望む答えが出来なかったことも。




朝のHPが終わってすぐ、隣に座る黒瀬に声をかける。



「あ、あのっ…黒瀬っ、」



精一杯の声。




「…何。」





返ってきたのは、いつもより低い声と冷たい視線。



昨日のことまだ怒っているみたいだ。今日だって不機嫌オーラ全開で、誰も黒瀬には近寄ろうとしない。




それくらいの殺気。