名前で呼んでよ、黒瀬くん!【完】




あの後凛ちゃんとも遊びに行き、凛ちゃんはもちろん私の異変にすぐ気付いた。


凛ちゃんに隠し事をできるわけもなく、あったことと、自分が気付いた気持ちを正直に話した。



『気持ちに気づけて良かったね』と、優しく話を聞いてくれた。






この気持ちに気付いてしまった以上、このまま黒瀬を避け続けるのもよくないと思い、今日黒瀬に謝ろうと思っていた。






「黒瀬お前彼女いたのかよ!!」






月曜日、黒瀬の登校そうそう渡くんのそんな声が教室に響いた。



教室の雰囲気は一瞬にして変わり、今にも泣き出しそうな女の子だっている。




私だってもちろん気が気じゃない。



「は?」



当の本人は唐突なことを言われて意味のわからないといった顔をしている。



「昨日ショッピングモールで見かけたんだよ!可愛い女の子と歩くお前を!」




「あー…」


と頭をかいて、都合が悪そうな顔をする黒瀬。


本当なの?