名前で呼んでよ、黒瀬くん!【完】




それから数日後、私は黒瀬を避け続けていた。


私のモヤモヤした気持ちは消えず、ついには寝る前まで黒瀬のことが頭に浮かぶようになってしまった。



「さくら最近元気ないね。何かあった?」



お昼休み教室で凛ちゃんがそういった。


「そ、そそんなことないよ!」


何故か焦りそう答えた私。


「そう?なら良いんだけど。さくらは溜め込むタイプだから何かあったらすぐに言ってね。」


そう言って微笑んでくれる凛ちゃん。


ああ、なんて良い子なの。私が男ならお嫁さんに欲しいくらいだよ。



そんなことを考えていると、


「新垣っ」


「山口くん?どうしたの?」



山口くんがソッと私たちに近づいてきた。


キョロキョロ周りを見渡し、だれもこっちを見ていないことを確認していた。



何かあったのかな?


「黒瀬さ、最近不機嫌で俺らも手つけられねぇんだけど何か知らね?」


山口くんの顔は相当困っているよう顔だった。