キーンコーンカーンコーン...
午後6時30分に最終下校のチャイムが鳴った。

「莉奈いそいで!!校門しまっちゃうよ!!」

咲の声だ。
咲は親友で見た目はとても可愛らしく、背丈は小さく小柄でボブカットが良く似合う。

チャイムなり終わる前に校門から出ないと部活停止になるんだっけ...。

面倒臭い....そう思ってしまうこの頃。

中学2年生になった私はココ最近ずっと無気力のまま。
所属している軽音楽部でも、今日もイマイチ上手くいかなかった。



猛ダッシュで校門を出た私達はその辺で少し休憩した。

「今日の部活どうだったの?」
「またイマイチだった。なんか最近上手くいかない」
「そっか...サボりたかったらいつでもうちに来てね」
咲は吹奏楽部に入っている。
そして私はたまに遊びに行くのだ。



「校門までのダッシュでそんなに息切れすんのかよ」
「「あんたとは違い文化部なんでね」」
嘲笑うかのように言ってきたこいつは親友の惺斗。
見た目はチャラくて少し怖めだけど根は優しんだよね…。

惺斗...彼女いたりするのかな...。