2人には、当日高校2年の息子がいた。

そいつは真面目だけが取り柄なヤツで。
毎日勉強ばっかりしてたらしい。


そんなヤツだけど中身は男で。

カズミは何度となくそいつに襲われたと聞いた。


俺の中で妙な感情が渦巻く。

「…俺。その家族に会いに行くよ。」


いつの間にかそんな事を口走っていた。

「…やめてよ…そんな…ハルマにまで迷惑…」

「いいんだよ!!」


声を荒げた俺に、少しカズミの目が怯えた。