半身。然るに片羽。


「…最上家に報告ですか?」

俺の暴走は多分これからだ。

「…」

山城も看護師も項垂れて黙ったままだ。

「一葉」

優しく名前を呼ばれた。
静流だ。

「最上一羽じゃないよ。合尾一葉で吉岡君を視てたよ」

静流が手を握ってくれた。

「行こうよ、一葉」

落ち着いた静流の声は俺の怒りを収めてくれるのには十分だった。

マジで静流は俺の暴走を止めてくれた。