半身。然るに片羽。


「一葉……視た?」

俺の顔色が悪いから聞いてきたのか、静流。

「…私にも…聴こえたから」

呟く声が痛々しい。

「…食らっていたのは…吉岡の魂だった。普通の奴の目には何も視えていない…」

俺も絞らないと出てこない。

「合尾君と相川さん。山城さんが呼んでるんだけど」

昨晩の看護師に声を掛けられた。



俺達が通されたのは、救急車を待ってる吉岡が寝て居る部屋だった。

俺達には理解出来た。

確実に1つ1つと影が山城に吸い込まれるのを…

「ごめん。俺は無いんだよそんな《力》」

俺が言うと

「…お、願い…今だけ…今だけ……最上の血を感じて…」

山城の苦しい声が聞こえた。