山城が去った後、静流と黙って座っていた。
「………」
俺は何度か言おうと頑張るが、どう言って良いか自分でも頭が付いていかない。
「一葉。私が不完全なのはね…いつか私を補う人が現れてくれるんだよって。おばあちゃんが言ってくれた」
微かに笑った静流。
俺の言葉はもう待っていないらしい。
静流は静かに立ち上がる、お休みと言われそうな気配だった。
「おやす」
「俺は‼︎」
遮ってしまった。
「無理に話さなくても良いじゃん」
静流は優しい。
優しくて大人で大きい。
「静流。俺は合尾一葉でいたい」
俺の頭を静流が優しく撫でてくれた。
「うん」
そして暖かくもある…
