半身。然るに片羽。


「菜々子かと思ってた」

静流が俺の言いたかった事を言ってくれた。

「私よ。曾祖母がユタとかなんとか?隔世遺伝だと思う」

山城が答えたけど。

「ユタって沖縄の?」

静流は意味が分かっているようだった。

「そう。ユタって言うのは、大雑把に説明するとね、沖縄に伝わるシャーマンかな。霊を体内に取り込んで成仏させる役目の女性のこと。菜々子はなんの力もないよ。菜々子なりに私達の事を守ってくれてるの。私達が相川の力に気が付いたから特にね」

淡々と山城は話している。

「…達?」

違和感を覚えた俺がいち早く口を開いた。