半身。然るに片羽。


夕飯が終わって、なんともなしに廊下の長椅子で静流と2人になった。
俺から聞いた…

「いるよな?」

「いるよ」

「だよなー」

「なにか探してる」

「なんだろうな」

「理解出来てないのかな」

「なにが?」

「………生きていないこと」

静流の一言が強烈に刻み込まれた。

「聴こえねーとさー」

「うん」

「いるのか認識できねーんだ」

「そう」

「うん」

静流が沈んだ瞳で空中を視ていた。
泣き出しそうに見えた。