半身。然るに片羽。


男子に割り当てられた部屋に入った瞬間耳にしたのは、

「一葉もここ?やりー」

のこの声。

「桃」

呆れ顔になった俺を見て駆け寄ってきた。

「クラスから1グループずつの男子で出来てるんだってさ。一緒で良かったな。相川が悔しがるかも」

キシシと笑う桃。
そんな俺達を見て好き勝手に騒ぎはじめる男子達。

「合尾って相川とどこまで?もうした?」

バカかこいつら。

「付き合ってないけど?」

「えー」

「静流とは同じ吹奏楽部なだけ。第一親戚だしね」

「親戚じゃな、俺も嫌だな」

…そしてもう話題は他の方へ移り、俺はやりたい中学生の会話を遠くの方の意識で聞いていた。