「山は良いよ。この世じゃない住人との出会いの場とでも思えばいいじゃん」 渡部はニヤっと笑って去って行った。 「……静流?」 「なにあれ…」 あの言い方。 静流に聞こうとしたのに、静流が呆気にとられている顔が目に入ったので、初耳だと言う事が分かってしまった。 もしかして渡部も《仲間》? バスがゆっくりと動く。 民宿までバスで移動。 樹海が見えた。 だけど、全部が全部、嫌な感じはしない。 俺の感だけど、自殺者が多いのは、ある一定の場所なんじゃねーの?