半身。然るに片羽。


それでも、朝は来る。
それでも、その日は来る。

「晴れたね」

静流がなんとも言えない顔付きで教室に来た。

「あんまり建物の外に出たくねーけど…」

「いつも以上に閉ざしておこうっと」

聴きたくねーよ…
お前だって視たくねーだろなー…

「おはよう。2人共大丈夫?顔色が優れないようだけど」

顔を上げたら渡部だった。

「はよ、渡部さん元気だね」

「登山大好きなの」

「へー」

山には霊障が多くて、俺達は関わり遭いたくない場所なのに。
羨ましい人だ。