「…誰なんだ?」 俺は思わず口に出してしまった。 「…一葉…」 静流が一瞬普段通りに見えた。 俺を見据える目が、徐々に閉じていくのがスローのように思えた。 そして、倒れた。 「静流!」 俺は一瞬で冷静さを取り戻し、桃に保健室まで運ぶように言ったその時、 「相川、まだか?」 担任が教室に入ってきた。 倒れた静流を見て駆け寄ってくる。 囲んでいる俺達に退くように言うとさっと抱きかかえて保健室に運んで行った。 「合尾。相川の荷物持ってこい」 の言葉を残して。