教室に入り、教科書を出してる時。
「板倉君に話したの?隠してるのかと思った」
と静流に言われた。
「隠してたよ。でもバレた。遊びに行った桃の家で聴いちゃったんだよな。桃のひいじいちゃんの声」
俺は振り向いて話す。
「どんな?」
静流は興味があるのかないのか分からない抑揚のない口調で聞いてくる。
「なんかな『取ってくれ』って。つうかこっちは見えないからどこでなにを取って欲しいのかが分からなかったけど」
「うん」
「探したら、仏壇の後ろに落ちてた手紙だった。生前書いてたみたいなんだけど、ひいじいちゃんが勝手に書いてた遺言書で。不手際があって無効だったけどな。書かれていたのはひいばあちゃんの面倒を見て欲しい事や仲良く財産を分ける事とか」
俺は思い出しながら話した。
