半身。然るに片羽。


「板倉君?」

静流が桃に声をかけると

「…相川、一葉って呼んで殴られなかった?」

と桃に問いかけられて、静流は驚いていた。

「あのさー。うん、まー、俺名前で呼ばれんの嫌いなんだよ。で、小5で同じクラスになった時に桃に。急に一葉って呼ばれて、やめろって言ってもしつこくて…殴り合いのケンカした事あんだよ」

俺が補足した。

「嫌がってたけど、殴られはしなかったよ」

静流が言った。

「それでも、良く許したな…」

桃はまだ驚いたままの口調で俺に聞いてきた。

「静流は《仲間》だから?」

俺が言うと

「ほー、相川も霊がいるって信じてるヤツなの?」

と身も蓋もなく、はっきりと言葉にした桃。
俺達の《特性》をグサッとえぐる言い方。
ひとまとめにすんじゃねーよ。