半身。然るに片羽。


「あれ。そこのって相川じゃね?」

桃が指を差した。

「静流。はよ」

俺が言うと、

「一葉か、おはよ。あー、板倉君と一緒に登校してんの?」

とかなり眠たそうな喋りの静流に、俺は心配になって声をかけた。

「なんだよお前。大丈夫かよ」

「大丈夫ー。寝不足なだけー」

とあくびをした静流。

「ならいいけどさー。元気ねーとおばあさん心配すんじゃねー?」

俺が言う。

「まーねー。って、一葉って意外に心配性だねー」

力なく笑う静流だったが、なにかに驚いて目を見開いた。

「一葉。板倉君の様子が変だけど?」

桃を見ると確かに変な顔だった。