半身。然るに片羽。


アパートの前に着いた。
静流はおばあさんと一緒に住んでるらしい。

「視えてるが嫌なんじゃない?小さい頃から気味の悪い子って両親は言ってたしね」

静流は何気に話すので、聞き逃してしまいそうになる。
そして俺はその言葉に対する適切な返事が出来ずにいる、ガキでしかない。

「じゃ、また明日」

爽やかに静流は去っていこうとする。

待て‼︎
まだ行くなよ‼︎
聞きたい事があるんだ‼︎

でも何て言って声をかけたら良いのか分からなかった。

颯爽と階段を上ろうとする静流に思ったまま声をかけた。

「ちょっと聞きたい事があるんだけど‼︎」

俺の声に階段に片足をかけたままの静流が振り返えった。

俺、余りにも直球すぎねー?

ヘコむ気持ちをどうにか保ち、静流を見つめた。