半身。然るに片羽。


「…桃。お前さー。渡部に…」

言い淀む。

「菜々子になんだよ?」

「…す」

「す?」

「…き…とか、言ってた?」

「き?…好き?普通に言ってたけど?付き合ってたら言うんじゃねーの?随分昔の話しだけどって…はあ?まさか⁉︎」

驚きの声が桃から聞こえて…俺は項垂れるしかなかった。

カサカサと音が鳴る。



和紙の奴か…さぞ今の俺は滑稽だろう。