半身。然るに片羽。


聞いたら、静流の家は俺の帰宅ルートの中間だった。
言われたくなくて、聞かれたくなくて、俺は必死に静流にどうでも良い話をしていた。

だけど、静流の家が見えかかった時に向こうにやっぱり聞かれてしまった。

「一葉、視えてないよね?」

直球だな。

「……視えてねーよ」

俺は素直に答えた。

悪かったな、仲間が中途半端な感じ方のやつで。

「でも、気付いてたよね?」

なににとは言わねーんだな。
気付く奴だけの基本ルールか?

「……聴こえてきたから」

これにも俺は素直に答えた。