一応道らしき所に戻ると、静流が満足そうな顔をして、俺の頬を擦ってきた。
「なななんだ?」
俺が驚いて後ろに1歩下がると、ハンカチを手にした静流が見えた。
「草で切ってる」
確かに頬を触るとしみる感じに痛みがある。
「汚い手で触ったから、泥まで付いたよ」
今度は少し怒りながら俺の頬を擦ってくる。
「血は止まったから」
静流が言って、どちらともなく校舎の方に戻って行った。
教室の真下に行っても、もう何も聴こえない。
俺達は、なんとなく、そのまま一緒に下校した。
静流が何かを言いたそうにしてるのが、態度で見て取れる。
分かられたか?
