半身。然るに片羽。



「…」
「…」
「…ぅっ…」



「重い」

「俺もそう思う、静流」

義一に、父親を店に呼ばさせた。
2人は向かい合ってただ黙っていて、花枝さんは堪えきれずに泣き出している。

「はぁ。お三方、空気重いんですが」

堪り兼ねた俺が口を挟んだ。

「…すまない、イチ」
「カズハ‼︎ 俺は合尾一葉なんで。そこは譲れないって言っておきます」

本当はこの人に会いたくなかった。
カズハと提出しておいて、イチハと呼ばれるのも耐えられない、昔のオカンとの思い出を俺にまで与えて欲しくはなかった。

「…義一の為だから会うけど。出来れば本題に入って、さっさと帰ってください」

キツイか?
でも、逝っても俺のオトンは、合尾雅之だから。

そして…

「聞きたいんですけど‼︎ 義一を後継者にどうのこうのって…自分と同じ痛みを与えてもやるべきものなんですか?」

最上広一の目を見て、俺は言葉のつぶてを投げてやった。