半身。然るに片羽。


バチッ‼︎

静電気の弾けた音が耳元でした。
見ると静流が手を押さえている。

「っつー」

「おい‼︎ 大丈夫か⁉︎」

「平気…ただ、一葉はその鎖、苦しくないの?」

半泣き状態の静流が聞いてくる。

「最後の言葉だからな、聴いてやるべきだろ?」

「聴く必要ないじゃん‼︎」

興奮されてもな…
ほら、お前が俺より先に興奮したり、泣いたり、怒ったりするから…
俺は逆に冷静になっちゃうんだよ。

「シネって言われてもなー。まだシネねーから、俺。最後までオカンと俺の事を許してくれなかったわけだ?だけどさ、俺はあんたに同情したり出来るわけ。義一の為にも、逝って欲しい。憎しみだけで、俺にとどまらないで欲しい。あんたから広一って人を取るつもりはないからさ。逝ってよ…」

俺の言葉と同時にシューと音を立てて、言霊の鎖は消えていった・・・

「逝った、か?」

ポツリと呟くと、暖かいものが俺を覆ってくれた。
静流が抱き締めてくれていた。

「静流。今夜泊まっていって」

俺の言葉に抱き締めていた手に少し力が加わった。