「聴こえねーか…」
火葬場に着いて、思わず口に出してしまった。
瑞葉を抱きあげる。
「一葉」
静流が不安な顔で呼んだ。
思わず、視えるか?
って聞きそうになったけど、瑞葉がいたから躊躇う。
数秒見つめあったまま、根負けして、俺は目を逸らしてしまった。
瑞葉を抱きかかえながら、火葬場の中に入る。
柩が火葬炉に入る。
俺の腕を掴む瑞葉の力が強くなった。
喪主は俺だが、オトンのご両親に仕切ってもらった。
「おじいちゃん。俺と瑞葉、ちょっと外に出ていても良いかな?」
そう言ったら、背伸びをして俺の頭を撫でてくれた。
