半身。然るに片羽。


急に話しかけてくんなよ‼︎
つうか、あそこ?
静流が指を差したのは、廊下の窓。

窓の向こうには雑木林が見えてる。

「……防空壕…」

俺が呟く。

『・・・オ・ドシ・テェ』

「行けって?」

俺はため息を吐きながら、自分の鞄を持ち上げた。

「静流。座り込んでねーで帰れば?」

俺が言うと

「…えー…あー…」

定まらない返事が返ってきた。

「俺は頼まれたから、一応行ってくるわ」

そう言い残して足早と教室を出た。

「…頼まれた?」

静流が俺の言葉を繰り返して確認していた。