「マジで頼むよ、静流」
思わず口にしてしまう俺。
「…可哀想に」
オカンが静流の姿を見て今にも泣き出しそうだった。
「一典。それをどうするつもりだ?」
オトンがそっと聞いた。
『・・・あいつと・・・会いたい』
絞り出した静流の中の声。
影の、それが本音だろう。
「会って。どうする?」
優しく聞くオトン。
『・・・一緒に・いる』
「…」
静流の姿がナイフを首元に持っていった。
オトンは無言で、オカンをそっと見る。
オカンが俺の肩にそっと触れて教室を出て行った。
隣の教室に向かったんだ。
静流を救う為に。
