半身。然るに片羽。


「一典が知りたいのはあいつの事だろ?」

オトンが静流に一歩近づく。

『・・・』

静流の中でうろたえてるのが手に取るように分かる。

「…教えるから…その子を解放してくれ」

オトンが頭を下げた。

『・・・信じねーよ・・・あの時も・・・そう言って・・・俺と・あいつを・離した・・・お前なんかを・・・』

静流の体がガタガタと震えだしてる。

「オトン‼︎ これ以上は静流の体がもたねーって‼︎」

オトンに怒鳴ってしまった。

「分かってる、一葉」

オトンは俺よりも数段冷静だった。