半身。然るに片羽。


『・・・まさか・・・名前を・・・知られるとは』

静流の口から発せられる、さっきまでは黒岩から聴こえてた声。

「全部聞いたよ、叔父さん」

『・・・おじさん』

「俺も…最上の血が入ってんだよ」

『・・・嫌な・・・縁だ・』

静流の顔で俺を睨んでくる、正直黒岩よりも苦しい。

「…カズ…ノリなのか?」

オトンが口を開いた。

『・・・』

静流がオトンを見る。

「合尾雅之だ」

『・・・ア・イオォォ』

静流から涙が流れた。

「…俺の大事な子達を…苦しめたな‼︎」

怒った口調のオトンを俺は初めて見た。