カタ、カタ 黒岩が微かに動いた。 影が、たゆんだ。 『「・・おれ・は・・・」足掻いてやがるな・・・アハハ・・・』 黒岩と陰の声が重なる。 黒岩の中で戦っている。 さて、やるか。 俺は一呼吸、吸った。 「いい加減にしろよ、悪霊」 『・・・な・に・を・・・』 「諦めろって言ってんだよ、悪霊」 『・・・あく・りょう・などと・・・』 「悪霊って呼ばれたくねーか?」 『・・・』 「俺も、呼びたくねーよ………叔父さん」