俺の家に行く道中、静流は黙ってくれていた。
時々俺がムカムカしているを心配してくれていたけど。
「一葉じゃね?」
そんな時に後ろから声をかけられた。
「…桃」
2週間振りに見た桃は元気なようで、傍らに渡部がいた。
「なんだよお前顔色悪いんじゃね?勉強のし過ぎじゃねーの?」
それで濁しておけるならそれに越した事はない。
「まーな」
「久し振りだね菜々子」
流石は静流で俺の心情に気が付き話題を変えてくれる。
「…この間無視されたんだけど?やっぱ覚えてないか…静流さ、この前の日曜、夕方くらいかな?家に帰ろうとしてた感じだったんだよ。その途中に車屋あんじゃん?その大きな硝子壁の前で立ち止まって…なんかすっごく驚いた感じで何度も前見て後ろ見てキョドってた。んで声かけたんだけど、聞こえなかったのか、合尾君の家に猛ダッシュしてったんだよねー」
