半身。然るに片羽。




「一葉、黒岩君どうだった?」

教室に帰ってきたら真っ先に静流に声をかけられた。

「…目が覚めた。親御さんが迎えに来て一応病院に行くって、早退してったけど?」

「…なんかあった?」

流石は長い付き合いで。
苦笑するしかない。
俺は静流の前では隠し事ができないらしい。

「…すげーもん視た」

「すげーもん?」

「始めて視た。つっても俺は視る事が出来なかったから…初めてになるんだけど」

「順序立てて話してよ、意味が通じないんだけど」

そりゃそうだな。