半身。然るに片羽。


黒岩から何やら黒い影にようなものがふわりと出てきた…

ガタン‼︎

「ちょっと合尾君、大丈夫?急にどうしたのよ」

校医が椅子から転げ落ちた俺を見てびっくりしていた。

「…なんでもないです。黒岩のご家族遅いですね」

窓の側に寄って待っているふりをした。
そして窓越しに小さく小さく話しかけた。

「…イエロー」

《うむ。ムカムカしている原因らしいな》

「なんだあれ?」

《・・・彼の念だろうな》

「念?」

《念が浮かぶ程に思い詰めるなにかが彼を苦しめているようだ》

校医はなんともないらしい。
影は黒岩っぽいシルエットとなり完全に本体から離れた。

確実に黒岩の念は。
保健室に………いる。