半身。然るに片羽。


バレーかよ。
内心ダリーなと思いながら作業を進めていた。
ポールを黒岩と運んでた時だった。
黒岩がフラッとよろめいた。

「体調悪いの?直也」

俺よりも先に黒岩に話しかけたのはクラスでも大人しい男子で。
確かヤザキケイスケという奴だった。
まだ知り合って2ヶ月だけど、同性の俺でも可愛らしいと思える、小動物系のクラスメートだ。

「矢崎。いや、寝不足なだけ」

「そう、それならいいけど。モテるからって女遊びが激しいと、いつか刺されるからね‼︎」

「刺されんのか、俺」

怠そうに言った黒岩は目がうつろで…

「黒岩。体調悪いなら休んでおいた方がいいんじゃないか?」

思わず俺も注意をしたくなるくらい、明らかに黒岩は顔色が青くなっていた。