《一葉の力と認めざる得ないという訳だ。これは受け入れて欲しい事だが・・・難しいか?》

イエローに聞かれる。

「別に難しくねーよ。しゃーねーじゃん。最上広一と血は繋がってるのを嫌だともがいたところで…事実なんだし」

「一葉‼︎」

「大丈夫。もう最上の名前を口にしても揺れないからさ」

「うん」

静流は優しい。
優しすぎて、時々怖くも感じると言ったら…お前は怒りそうだよな。



《・・・ときに一葉。最近ムカムカとしてこないか?》

「え?イエローって俺の体調と連動してんの?」

そういうものなのか?

「一葉具合悪いの?」

「静流大丈夫。大した感じじゃないんだけどさー。学校来るじゃん?すとなんかムカムカすんだよな。気のせいかと思ってたんだけど」

《予知能力はもちあわせてないからな。霊障である事は間違いないのだが・・・》

イエローが断言した。
霊障か。
俺はただの胃もたれかって勝手に思い込んでた。

それが。
あんなに苦しい思いをするなんて、この時俺は思ってもみなかったんだ。