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すげーと思ったのは、イエローもブルーもあの山城にさえ視えていない事だった。
山城が視えていないと言う事は、霊同士なのに吉岡にも視えていないと言う事で…


もしかして2人の力は結構強いのかもしれない。


教室の窓側1番奥の俺の席。
2年になっても、合尾は1番で相川は2番という相変わらずな俺達だった。

あの一件もなかった様に流されてしまわれたというか…触れてこない静流に甘えている。

窓にもたれて静流と喋ってる風にイエローに話しかける。

《イエローと呼ぶなとあれほど・・・我は元々広一に付いておった。されど…お前が宿った時にお前に引っ張られたのだ》

〈持って産まれた力がねー、親より子の方が強いと引っ張られたり…でもさー、あんた最上とは関わり合いたくないんでしょ?だったら自分の力も、イエローの事も難しく考えない事よ?〉

《貴様、イエローではないと何度言えば分かる‼︎》

〈なんで、いいじゃない?今まで名前らしいもんはなに一つなかったのよ?それよりもこうやって人間と喋れているなんて凄い事だと思わない?〉

この2人はいつもうるさい。

この2人が視えているということは、今朝も静流から甘い吐息をもらったから…静流はなんだかんだと許してくれている。