半身。然るに片羽。


「普通に考えりゃ、背後霊じゃね?」

俺が言うと

《一葉に静流。我は先祖霊で在り指導霊である》

「えっとさ、俺の先祖が指導霊になったって事で良いの?」

《その解釈で良い。ただ指導霊には浄霊する力は元々ない。逝かせてあげたい言う一葉の想いを導くだけだ》

「…うん」

俺の先祖って事?

〈私はね、守護霊〉

「静流を守ってる霊って事?」

〈チッチッチ。それは違うんだな。守護霊って危険から守るんじゃなくて、乗り越えていく精神を守る霊の事なのだよー〉

「と言う事はあんまり・・・って事か・・・」

思わず呟いてしまった。

〈ちょーっと、酷いんじゃない?背後霊を監視して指示を出しているのは私達なんだけど?〉

「へー」

って静流の先祖?が説明してくれるけど…いまいちピンとこねーよー。