半身。然るに片羽。

「一葉?」

目を開けると心配そうにしている静流の顔が目に飛び込んできた。

「…体は、痛くねーか?」

俺の質問に頷いた静流。

「今回は大丈夫だったな。俺も体は痛くねーし。あの義弟が飛ばした念の残りだったみてーだ。大体事情は聴いたんだ。マジでやっかいだあの義弟」

俺が愚痴をこぼすと

「食べられたかと…え?話を聴けた?」

静流が惚けるのも無理はないだろうな。

意思疎通。
会話が出来る死霊なんて俺だって吉岡しか知らない。

残留念というべきか。

人の姿で在って人の姿ではない…
ともすれば煙のような感覚で…

そんな認識を持って俺達は彼等を視ていたから。