半身。然るに片羽。

山城が、吉岡と俺を交互に見ながらオロオロしてしまったので、静流が不審がってしまった。

「…吉岡。俺ずっと聴こえてたよ。あの少年の放った者の声。すっげー冷たい空気感だったな。お前達が必死に押さえてくれてたのも分かってた。ありがとな」

俺が声に静流が反応した。

「…一葉、視えてたの?」

「視えてねーよ?だけど凄まじい妬みの念だったじゃん?いくら山城が押さえてくれたとしても…漏れてくるもんなんだよ」

「…どんな事を…言われてたの?って聞いたらまずい?」

静流を見たら今にも泣き出しそうだった。
その顔を見て、その憑き人がどんな形相で俺を包んでたのかを理解した。

「どんな事って言われても?そーだなー…」

俺が話そうとした所で廊下が騒がしくなった。