「諦めわりー奴だな」
「彼氏見ないと諦めないって」
「チョーめんどい奴」
静流の頭が下がっていく。
もう良いよ。
項垂れた静流の頭に手を乗せてくしゃくしゃっとした。
ゆるふわボブが揺れる。
いつもと変わりない静流に見えたんだ。
静流がちょっと罪悪感を感じているのは、お坊ちゃま君の事を隠してたからだと思ってたんだ。
でも本当は…
普通に俺に接しているのは辛かったんだよな。
きつい隠し事だもんな。
俺はそれを後で知る事となる。
静流を俺の事に巻き込んだんだと、後悔するのは、この時は想像もしていなかった。
