半身。然るに片羽。


「………息子。何歳だよ」

気力を振り絞って聞くと

「19回目の誕生日。情報としてはバカ田大学の1年生のお坊ちゃま君でとんちんかん」

「古!色んなアニメ混ぜんな。口悪いなお前…つうか俺で務まんのか?知らねー奴に恨まれんのは、俺かよ」

深緑のハイソックスを直しながら、静流がクスッと笑った。

「彼女を助けなさいよ」

なんつう言いぐさだよ。

このお店は昼間はカフェ、夜にはバーになる。
静流は届け物でもして、目を付けられたか?

「彼氏いますからって言えば良かったじゃん」

せめてもの抵抗の俺の台詞。

「言ったよ言ったけどさ…」

静流が両手でごめんとしてきた。