半身。然るに片羽。


『もういーかーい!』

吉岡のふざけた声が聴こえた。
そして姿も。

山城の肩に手を乗せて浮かんでいる。

「は?なんでなんで?」

驚く俺に

『真琴に憑いたらさー、今まで視てきたような霊の想いじゃなくて。多分真琴の力もあるだろうけど、喋れて意思疎通が出来る霊になれましたー‼︎ ってチョー凄くない俺?意思のある霊だよ?』

軽い。
軽すぎる吉岡。

「こんなふざけた事を喋っていたのか」

流石の静流も脱力してる。