興奮の度合い。


それはいわゆる性的興奮とかだと、鼻血噴射。

ちょっとキュンキュン、くらいだと、たらりと鼻血が垂れる感じ。


興奮すればするほど垂れ流れてくる……。





それがいまいち掴めなかった頃は、そりゃもう失態をおかしまくり。




好きな人の前で鼻血出して引かれたりとか。


それが理由で、付き合って初日に振られたりとか……。









そんな人生でした。








「ちー、おはよ」



ちーの、"ち"は私の名前、千歳の頭文字。


あ、先にいうけど!

1000歳じゃなくて、ちとせです!!!



あだ名…というか、呼び名。



しかも呼ぶのはこの人だけです。






「………速水くん、おはよう」




振り向くと、眩しい速水くんの笑顔。



うっかり鼻血が出そうになるほどイケメン。



………っ!!あっぶな!!!


こういう時は顔を上にあげて息を止めるのです。





………


……よし、落ち着いた。



「ふっ、変な癖だねほんと。」


「あは……そう、なんだよ、ね…はは…」




速水くんには、癖ってことで通している。


……好きな人に、この体質を知られたくないから。





だって気持ち悪いでしょ!?


興奮すると鼻血って……


変態みたいじゃないですか。




仮にも花の女子高生。


誰が鼻の女子高生ですか?!?!