目の前にいるのは…


はぁ… またですか。


「ちょっといい?橋本さん」

「はい」

…呼び出し。もう意味ないのにね。

私はもうあいつの彼女じゃないそうですよ〜


自分で言って悲しくなるけど…



私は数人の女子たちについて行き、
体育館裏に来た。

またこんなベタな。


「単刀直入で悪いけど、あなた春君と別れてくれないかしら。」


はいでました〜 分かってましたよ〜
けど…


「私、付き合ってないみたいですよ。」

「はい?」

そう、あいつは確かに言った。

「だから、付き合ってないんですよ!」

”彼女はいない”と。


「嘘をつかないでちょうだい!」

嘘を言ってどうする。もう、面倒くさい。


「知りませんよ。けどあいつがそう言ったんで、私じゃないですよ〜」

そう言って私は来た道を戻った。