私の彼氏?

あぁーあ傘持ってないのにな…
ホンットついてない。何もかもが上手くいかないな…神様は意地悪だ!不公平…

ついで言うと私は、高校に入ってすぐ位であの浮気野郎と付き合い始めたため、ろくな友達が居ない。
あいつがろくにモテるから呼び出しも少なくはない。
昭和かよって感じ。

教室にいても喋る人がいないから、休み時間はよく屋上に行く。私の唯一の救いの場。
なのに……

「え〜、春ったら〜♡」
「だって、そうだろ?」

おいおい、待て待て。いつもはいないのになぜ今日はこんなところにいる?
しかもめっちゃ盛り上がってるし…

「でも〜春って〜彼女がいるんでしょ〜?」

ーードキッ

彼女というワードに心拍数が上がる。
春は何て答えるだろうか。でも、別れた覚えなんてないし、、、

「は?何それ。そんなんいねぇーし」

……は? 突然春が衝撃的な事を口走った。

今、いないって言いました?
しかも、彼女の事を"そんなん"と。

私はさっきよりも2人の話に耳を傾けた。

「えぇ〜♡じゃあ〜私がぁ春の彼女になるぅ〜♡」

「あぁ、じゃあ今日からお前、俺の彼女な」

…………………………………はぁぁぁぁぁ⁈

マジで、言ってる意味がわからなかった。
けれど2人の会話はもう終わったみたいで。

やばっ、こっち来る。てか何で私が隠れなきゃ何ないんだか。


ーーぐ〜〜

とりあえず、ご飯食べよ。

そして、何やかんやあって放課後になった。