「ただいま」



『おかえりなさい。遅かったのね』



「ああ、帰る途中に綺麗な花を見つけてさ。少し摘んできたんだ」



『あら、綺麗ね』



「うん。フレイヤにあげようと思って」



『え?この間言ったじゃない。私は奪う魔法だから育てるのは苦手って…』



「でも僕のことここまで育ててくれたじゃないか」



『そうだけど…』



「大丈夫、自信持ってよ」



『…ありがとう。大切に育てるわ』