『坊や!起きて!!』



「ん、なんだよ母さん…。休みの日くらいゆっくり寝かせてよ」



『見て!!今日の記事!ここ!』



「ん……」



“東の大陸に魔女の家発見”



「え!?」



『ね!ね!私以外にも生きていたのよ!』



「そっか…よかったね。母さんはどうするの?この人のところへ行くの?」



『もちろん!来月坊やが街へ出るとき私もこの家を発つわ』



「そっか。じゃあここには誰もいなくなるんだね」



『ええ…。でも大丈夫。坊やには頼れる人もたくさん出来たし、やっていけるわ』



「…うん。そうだね」



『私も準備始めないと。ここからじゃ1年くらいかかるかしら』



「はは、珍しくウキウキして。僕も準備始めないとな」



『館長さんにいっといてね。ロキの母は山3つどころか大陸3つ越えますよって』



「ははは、詳しく聞きたそうな館長が見えるよ」